リースバックの売却方法はどう進める?流れや重要な注意点も紹介

2025-06-25


突然ですが、ご自宅を手放すことなく現金化できる方法をご存じでしょうか。不動産を所有し続けながら資金調達ができる「リースバック」は、近年注目を集めています。しかし、その仕組みや手続きの流れ、注意点については詳しく知らない方が多いのではないでしょうか。この記事では、リースバックの基本から契約の流れ、価格の決まり方、成功のためのポイントまで、分かりやすく丁寧に解説いたします。リースバックを検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

リースバックとは何か?その基本的な仕組み

リースバックとは、所有する不動産を売却した後も、賃貸契約を結ぶことで同じ物件に住み続けられる仕組みです。具体的には、不動産を専門の業者に売却し、その業者と賃貸借契約を結ぶことで、売却後も引っ越しをせずに生活を続けることが可能となります。

この方法は、まとまった資金を得たいが、生活環境を変えたくない方に適しています。例えば、老後の資金確保や事業資金の調達、住宅ローンの返済など、さまざまな目的で利用されています。

リースバックの主な特徴として、以下の点が挙げられます。

  • 売却後も住み続けられる:物件を売却しても、賃貸契約を結ぶことで同じ住居に住み続けることができます。
  • 迅速な資金調達が可能:通常の不動産売却よりも短期間で現金化が可能です。
  • 周囲に売却を知られにくい:売却情報が広く公開されないため、近隣住民に知られることなく手続きを進められます。

通常の不動産売却とリースバックの違いを以下の表にまとめました。

項目 通常の不動産売却 リースバック
売却後の居住 退去が必要 賃貸契約を結び住み続けられる
資金調達のスピード 買主探しや手続きに時間がかかる 短期間で現金化が可能
売却価格 市場価格に近い 市場価格の70~80%程度が一般的

リースバックが適しているケースとして、以下のような状況が考えられます。

  • 老後の生活資金を確保したい方:自宅を売却して資金を得つつ、住み慣れた家に住み続けたい場合。
  • 事業資金が必要な方:事業拡大や新規事業のために資金を調達したいが、事務所や店舗を移転したくない場合。
  • 住宅ローンの返済が困難な方:ローン返済が厳しくなり、売却して返済したいが、引っ越しは避けたい場合。

リースバックを利用することで、これらのニーズに応えることが可能です。ただし、契約内容や条件を十分に確認し、慎重に検討することが重要です。

リースバックの売却方法と契約の流れ

リースバックを利用する際の手続きは、以下のステップで進められます。

1. リースバック会社への相談と査定依頼

まず、信頼できるリースバック会社を選び、相談を行います。物件の基本情報を提供し、仮査定を依頼します。仮査定では、物件の立地や築年数などから概算の売却価格や家賃が提示されます。

2. 本査定と条件の確認

仮査定の結果に納得した場合、次に本査定が行われます。リースバック会社の担当者が実際に物件を訪問し、詳細な調査を行います。本査定後、正式な売却価格や家賃、契約条件が提示されます。

3. 契約の締結と入金

提示された条件に同意した場合、売買契約と賃貸借契約を締結します。契約締結後、売却代金が指定の口座に入金されます。

リースバック契約の主な流れ

ステップ 内容 ポイント
1. 相談・仮査定 リースバック会社に相談し、物件の基本情報を提供して仮査定を依頼。 複数の会社に相談し、条件を比較することが重要です。
2. 本査定 担当者が物件を訪問し、詳細な調査を実施。 物件の状態や周辺環境が評価に影響します。
3. 契約締結・入金 売買契約と賃貸借契約を締結し、売却代金が入金される。 契約内容を十分に確認し、疑問点は事前に解消しましょう。

契約時の注意点とアドバイス

契約を結ぶ際には、以下の点に注意が必要です。

  • 契約内容の確認:売却価格や家賃、契約期間、更新条件などを詳細に確認し、不明点は担当者に質問しましょう。
  • 買戻しオプションの有無:将来的に物件を買い戻す予定がある場合、その条件や価格を事前に確認しておくことが重要です。
  • 家賃の支払い能力:設定された家賃が自身の支払い能力に見合っているかを検討し、無理のない範囲で契約を進めましょう。

リースバックは、資金調達と住み続ける安心感を両立できる手段ですが、契約内容を十分に理解し、慎重に進めることが成功の鍵となります。

リースバックの売却価格と家賃の決まり方

リースバックを検討する際、売却価格と家賃の設定方法を理解することは非常に重要です。これらの要素は互いに密接に関連しており、適切な知識を持つことで、より有利な条件で契約を進めることができます。

まず、リースバックにおける売却価格は、一般的に市場価格の60%から80%程度で設定されることが多いです。これは、物件を購入する不動産会社が将来的な価格下落リスクや利回りを考慮するためです。例えば、市場価格が3,000万円の物件の場合、リースバックでの売却価格は1,800万円から2,400万円程度となる可能性があります。

次に、家賃の設定方法についてです。リースバックでは、家賃は売却価格と期待利回りを基に算出されることが一般的です。期待利回りとは、投資額に対する年間収益の割合を指し、通常6%から10%程度で設定されます。具体的な計算式は以下の通りです:

家賃(月額)= 売却価格 × 期待利回り ÷ 12

例えば、売却価格が2,000万円で期待利回りが8%の場合、年間家賃は160万円となり、月額家賃は約13万3,000円となります。

以下に、売却価格と期待利回りに基づく月額家賃の例を示します:

売却価格 期待利回り 月額家賃
1,000万円 6% 5万円
1,000万円 8% 6万7,000円
2,000万円 6% 10万円
2,000万円 8% 13万3,000円

このように、売却価格が高く設定されると、家賃も高くなる傾向があります。したがって、売却価格と家賃のバランスを考慮し、自身の経済状況や将来の計画に合わせて交渉を進めることが重要です。

交渉の際には、以下のポイントに注意すると良いでしょう:

  • 売却価格と家賃のバランスを考慮し、無理のない範囲で設定する。
  • 期待利回りの設定について、不動産会社と十分に話し合う。
  • 将来的な買い戻しを検討している場合、その条件や価格についても確認する。

リースバックは、資金調達と住み続けることを両立させる有効な手段ですが、契約内容を十分に理解し、慎重に進めることが成功への鍵となります。

リースバック利用時の注意点と成功のためのポイント

リースバックを検討する際には、以下の点に注意し、成功へと導くためのポイントを押さえることが重要です。

まず、リースバックの主なリスクやデメリットを理解することが必要です。一般的に、売却価格は市場価格の70%から90%程度と低めに設定される傾向があります。これは、買主が将来的なリスクを考慮して価格を設定するためです。また、売却後の家賃は売却価格の6%から13%程度が相場とされており、家計への影響を十分に考慮する必要があります。さらに、契約期間や更新条件によっては、想定より早く退去を求められる可能性もあります。

次に、契約時に確認すべき重要な条件を把握することが大切です。特に、以下の点に注意しましょう。

項目 内容
契約期間 定期借家契約か普通借家契約かを確認し、契約期間や更新条件を明確にする。
家賃 家賃の金額、支払い方法、将来的な値上げの有無や条件を確認する。
買戻し特約 将来的に物件を買い戻すオプションがあるか、その条件や価格を確認する。

これらの条件を事前にしっかりと確認し、契約内容を十分に理解することで、後々のトラブルを防ぐことができます。

最後に、リースバックを成功させるための具体的なポイントとして、以下の点が挙げられます。

  • 複数の業者を比較検討する:最低でも3社以上の業者から見積もりを取り、条件や信頼性を比較することが重要です。
  • 契約内容を慎重に確認する:契約書の内容を細部まで確認し、不明点は専門家に相談することが望ましいです。
  • 将来の生活設計を綿密に立てる:リースバック後の家賃支払いが長期的に可能か、収支計画を立てて確認することが必要です。

これらのポイントを押さえることで、リースバックを有効に活用し、安心して住み続けることが可能となります。

まとめ

リースバックは、住み慣れたご自宅にそのまま住み続けながら不動産を売却できる方法であり、資金確保と住環境維持を同時に叶えたい方に適しています。本記事では、リースバックの仕組みから売却方法、家賃や売却価格の決まり方、そして注意点までを整理し、ご自身にとって最善の選択ができるよう解説いたしました。不安なくリースバックを進めるためには、契約内容の確認や専門知識を持った会社への相談が重要です。リースバックを検討されている方は、ぜひ正しい知識を持ち、安心して一歩踏み出しましょう。

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