2025-05-13
誰も住んでいない家は、住んでいる家よりも傷みが進みやすく、老朽化が加速してしまいます。
そのため、定期的な管理や売却など早めに対処することが大切です。
そこで、住んでいない家が傷むわけや劣化を防ぐ方法、住んでいない家を放置するリスクと売却がおすすめの理由について解説します。
空き家を所有している方は、ぜひ参考になさってください。
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誰も住んでいない家は、住んでいる家と比べると家が傷みやすいといわれています。
では、住んでいない家はなぜ傷みやすいのでしょうか。
ここでは、住んでいない家が傷むわけを解説します。
誰も住んでいない家は、住んでいる家と比べて換気する頻度が圧倒的に少ないです。
そのため、湿気がこもりやすくなっており、多量の湿気を木材が吸収してしまい、結果的にカビや菌が発生してしまいます。
カビが発生すると木材は腐食し、家の主要部である土台や柱、床も侵食されるため、家の劣化が急速に加速します。
とくに、梅雨や夏など湿気が高い時期は、どんどん傷みが進み、ダニも繁殖しやすくなるでしょう。
誰も住まない家は、害虫や害獣が住みつくことから、家が傷む原因となることがあります。
人の出入りが少ない家は、害虫や害獣にとって危険が少ないため、安定的にエサを確保できます。
おもな害虫や害獣には、ゴキブリやハエ、ネズミが挙げられ、とくにネズミが住みつくと木材をかじり家に直接的なダメージとなるため注意が必要です。
また、ネズミは、配線やケーブルもかじるため、火災の原因となることがあります。
住んでいない家は、害虫や害獣が過ごしやすい環境であることから、繁殖し続け、結果的に劣化が進みやすくなります。
誰も住んでいない家は、掃除や修繕がおこなわれないまま放置され、家が傷みやすくなってしまいます。
とくに、人が住んでいないと家の不具合に気付きにくいです。
修繕などの対策がされないまま放置されることになるため、老朽化は加速してしまいます。
たとえば、外壁や屋根は経年とともに劣化が進みます。
定期的に塗装やメンテナンスをおこなわないと、基礎部分にまで劣化が進み、場合によっては倒壊する可能性もあるため注意しなければなりません。
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空き家の雑草対策!対策が必要な理由と対策方法を解説!
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前述したように、誰も住んでいない家は傷みやすく劣化が加速してしまいます。
そのため、早めに対策を講じることが重要です。
ここでは、住んでいない家の劣化を防ぐ方法を解説します。
住んでいない家の劣化を防ぐには、定期的な換気が重要です。
湿気が溜まらないためには、室内の空気と外の空気の入れ替えをおこないましょう。
定期的に空気を循環させることで、カビや菌の繁殖を防ぐことができます。
24時間換気システムが設置されている場合は、常に作動させておくのがおすすめです。
換気システムがない場合は、月に1度程度天気が良い日に換気をおこないましょう。
空き家が遠方にあるなどの理由で換気ができない場合は、近くに住んでいる方に依頼するのも1つの方法です。
換気と同様に重要なのが通水です。
水道管を長期間使用しないままでいると、配管内にサビが生じ漏水が起こります。
漏水が起こると、床材などを腐食させ、さらなる劣化を生じてしまうでしょう。
そのため、できれば家を訪問したときは、蛇口をひねって1分程度は流しっぱなしにしておくことをおすすめします。
1分間程度流しておけば、水道管にたまった水をすべて流すことができ、サビが生じていた場合も洗い流すことができます。
また、通水することで下水管の赤さびも洗い流されるため、腐食や亀裂を防ぐことが可能です。
住んでいない家の傷みを防ぐためには、掃除やメンテナンスも大切です。
定期的な掃除をおこなうことで、害虫や害獣対策になります。
また、不具合がないかも定期的に確認し、適切なタイミングでメンテナンスをおこなうようにしましょう。
屋根や外壁の塗装については、耐用年数に合わせて塗り直しのメンテナンスを検討することをおすすめします。
遠方など定期的な管理が難しい場合は、家の管理を管理会社へ委託する方法もあります。
委託会社であれば、定期的にメンテナンスを施してもらえるため、傷みを防ぐことができます。
なお、管理会社に委託できる内容は以下のとおりです。
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【保存版】空き家は売るべき?貸すべき?メリット・デメリットを解説
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住んでいない家の放置は、定期的なメンテナンスが必要になります。
仮にメンテナンスをおこなわずに放置してしまうと、建物が傷む以外にもさまざまなリスクが生じてしまいます。
そのため、住んでいない空き家を放置する場合は、早めに売却を検討しましょう。
ここでは、住んでいない家を放置するリスクと売却がおすすめの理由を解説します。
住んでいない家を放置すると、老朽化により家が倒壊するだけでなく、隣家に迷惑がかかってしまいます。
また、放火犯に狙われやすくなったり、犯罪に利用されたりするリスクも生じます。
さらに、家の資産価値が下がるため、売却も活用もできなくなってしまうでしょう。
そのほかにも放置することで、自治体から特定空家に指定されるリスクもあります。
特定空家とは、放置することが危険と判断された空き家のことです。
修繕など改善に対応しない場合は、固定資産税の軽減措置適用外となり、税金が高くなってしまうため注意が必要です。
このように、住んでいない家の放置は、多くのリスクやデメリットを伴います。
前述したように、住んでいない家の放置は、建物の劣化が進む以外にもさまざまなリスクをもたらします。
そのため、活用予定がないのなら、資産価値が下がらないうちに売却を検討してみましょう。
立地が良い場合は、購入希望者が多い分、高値売却も期待できます。
また、築年数が古い場合で、仲介での売却が難しいときでも、不動産会社が直接買い取る「買取」が利用できます。
買取は、仲介での売却よりも価格は下がるものの、個人の買主を探す必要がないため、短期間で現金化することが可能です。
また、買取であれば、引き渡し後に契約不適合責任に問われる心配も要りません。
契約不適合責任とは、契約内容と異なるものを引き渡した際に、売主に対して問われる責任のことです。
契約不適合責任に問われると、契約解除を請求されたり、損害賠償を請求されたりしますが、買取の場合はこれが免責となります。
いずれにせよ、活用予定がない場合は、早めに不動産会社に相談してみると良いでしょう。
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特定空家とは?認定基準や指定された場合のリスクについてご説明
住んでいない家は、湿気や害虫・害獣などにより傷みが進みやすくなってしまいます。
定期的な換気や通水、掃除などで劣化を防ぐことは可能ですが、管理が難しい場合は管理会社に委託するのもおすすめです。
管理が難しい場合や、今後も活用予定がない場合は、資産価値が下がる前の早めの売却も検討してみましょう。