2024-09-17
西宮市のなかでも阪急西宮北口駅は西宮市中心部から少し離れたエリアですが、人気が高く、多くの方々に注目されていますが、なぜだかご存じでしょうか。
この駅周辺はどのようなエリアであり、なぜ人気があるのか知っておくと不動産売却時に有力な情報になるでしょう。
今回は西宮北口駅周辺で不動産売却する際に参考になる、概要や周辺の住環境、相場を解説します。
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目次
西宮市には多くの電鉄路線が整備されており、市内には23もの鉄道駅があります。
なかでも西宮北口駅は、阪急電鉄で大阪梅田駅、神戸三宮駅に次ぐ乗降人員を誇る西宮市の中心駅のひとつです。
神戸線と今津線が接続する乗換駅で、大阪梅田駅まで12分、神戸三宮駅まで14分、今津線宝塚駅まで14分と利便性が高い駅です。
概要として駅の発展と歴史、西宮市の特徴でもある教育体制の2点をご紹介します。
1920年7月16日、西宮北口駅は阪神急行電鉄神戸線の開通と同時に開業しましたが、当時は西宮市の市街地より離れた農村地の中にある駅でした。
1986年に広域拠点として再開発が始まり、1988年に都市総合再開発促進計画が進められ、再開発が加速します。
しかし、1995年1月には阪神淡路大震災により甚大な被害を受けます。
西宮市はすぐに災害市街地復興基本方針を制定し復興が推進され、同年6月には阪急電鉄全駅復旧となりました。
その後も継続的な再開発計画が進み、2004年には阪神電鉄と西宮市が協同で、ぺデストリアンデッキの建設や今津線高架事業をおこないました。
その結果、景観の良さにくわえて電車の乗り換えがスムーズになり、さらに従来の交通問題も解消されています。
現在では駅近に建つ兵庫県立芸術文化センターを中心に「高・遊・住」のテーマで4区画に整備され、多くの方でにぎわう街になりました。
西宮北口駅北西部には「キタグチ」・「ニシキタ」の愛称を持つ、にしきた商店街を中心に地域住民によるまちづくりもおこなわれています。
飲食店や物販、医療機関など約100店舗が連なる商店街で、年間をとおしてイベントやクリーンアップ活動、防犯対策がおこなわれる活発な商店街です。
最近では地域の愛称から少しイメージが変わり、「高級感のある街」として、全国のメディアや広告で「ニシキタ」が使用されるようになっています。
西宮市は1963年に「文教住宅都市宣言」を唱え、若者の教育や住環境を整える政策をおこない、現在に至るまで子育て支援に注力してきました。
その結果、西宮北口駅周辺には複数の大学のキャンパスやサテライトキャンパス、子どもたちの学習塾などが多く立ち並んでいます。
保育施設や小学校などの各種学校、子育て支援センターなども多いため、人気の住宅地である理由のひとつであると言えるでしょう。
さらに文教地区として、芸術にも注力しています。
西宮北口駅近くにある兵庫県立芸術文化センターは、阪神淡路大震災の復興のシンボルとして2005年に開館しました。
構造が異なる3サイズのホールを備え、世界水準のオーケストラやバレエ、オペラ、国内団体によるミュージカル、狂言などさまざまなジャンルの公演をおこなっています。
このセンターの事業として有名なスーパーキッズ・オーケストラは、厳しいオーディションを通過した小学生から高校生の子どもたちからなる弦楽器オーケストラです。
主に定期公演や復興祈念被災地訪問活動をおこない、過去にはメディア出演の経験もあります。
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住環境は、不動産売却において重要なポイントです。
交通利便性、生活利便施設、治安、自然環境の4項目で確認すると良いでしょう。
まず交通利便性は、前述のとおり西宮北口駅は阪急電鉄ほぼすべての列車が止まる駅であり、大阪梅田へも神戸三宮へもほぼ同じ時間で行ける利便性が良いエリアです。
自転車での移動も多く見られるほど平坦な道が多く、車いすやベビーカーの利用もスムーズでしょう。
踏切が多いエリアでもあるため、朝や夕方などのラッシュ時には渋滞になる場合もあり、車やバイクの移動では少し時間がかかってしまう可能性があります。
駅からはバスも運行しており、西宮市内を巡る阪神バスやコミュニティバスにくわえて、関西空港シャトルバスも運行しており、日常使いだけでなく旅行や出張などに便利です。
2つ目は生活利便施設です。
具体的には生活に欠かせないスーパーマーケットやコンビニエンスストア、銀行や郵便局、医療機関などを指します。
駅周辺にはスーパーマーケットだけではなく、大型ショッピングモールや市立図書館や行政手続きができる公共施設も充実しています。
駅から少し離れた住宅地にもスーパーマーケットやコンビニエンスストアが複数店舗あるため、遅い時間の帰宅でも買い物の心配はありません。
飲食店も個人経営のお店からチェーン店も多く、外食やテイクアウトも楽しめます。
病院もさまざまな科目を診察している個人クリニックをはじめ、救急外来がある総合病院もあるため、もしもの時も安心です。
3つ目は治安です。
交番は駅の北と南にそれぞれあり、遅い時間まで営業している商業施設が多く人どおりも多いため、駅周辺は夜間も一人で安心して歩けます。
駅から距離が遠くなるにつれて住宅地になり、明るさや人どおりは少なくなりますが、市の職員や地域住民によるパトロールなど防犯意識が高い地域です。
最後に4つ目は自然環境です。
西宮北口駅の周辺は、都市的景観を持ちつつも、自然を取り入れた閑静な住宅地で、住宅地にある公園や遊歩道は整備され、街並みがきれいなエリアになっています。
住宅地の中には個人所有の田畑もあり、稲穂や野菜が成長して収穫される様子は、季節感が味わえ、子どもへの教育にも良いでしょう。
また、駅近くの大型商業施設の屋上には人工庭園があり、季節の草花が植えられ、子どもたちの遊び場やイベント会場としていつでも多くの方でにぎわっています。
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西宮北口駅周辺の駅には、阪急門戸厄神駅、阪急夙川駅、JR西宮駅があります。
これらの駅周辺の家賃相場と比較すると、全体的に高い傾向にあり、どの間取りでも高い傾向は変わらないようです。
国土交通省が毎年1月1日時点における土地の価格を示す公示地価でも、前年比は増加傾向にあります。
土地、マンション、一戸建ての各売買価格の推移でも、過去10年間でもっとも高い資産価値を維持しており、今後も有望な不動産になると予想されています。
一般的には将来人口の大幅な減少で資産価値は経時的に下がり、駅から遠い、築年数が古いなどの不動産は、大きく価値が下がってしまう見込みです。
一方、西宮北口駅エリアでは機能や街並みから、大幅な人口減少はないと予測されているため、他のエリアに比べて資産価値の急落は少ないでしょう。
不動産売却のタイミングは現在だけではなく、今後も売却が成功する可能性があると言えるので、十分に考える時間はあります。
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西宮北口駅は、何十年もかかる壮大な開発計画のもと、大阪梅田、神戸三宮、阪急宝塚にもほぼ同じ時間で行ける利便性が良く、住みやすい街へと整備されたエリアです。
都会的な雰囲気も持ちつつ、少し離れると閑静な住宅街になる特徴は、どの世代の方でも過ごしやすいのではないでしょうか。
魅力が多いエリアであるため、じっくりと不動産売却するタイミングを探りましょう。