2025-01-14
土地や建物などの不動産は、立地条件や需要の有無、状態などによって売却できるか否かが変わってきます。
そのため「空き家を売りに出したけれど、なかなか買主が見つからない…」といったお悩みを持つ方も少なくありません。
もし売れずに悩んでいるなら、空き家バンクの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
今回は空き家バンクとはなにか、利用するメリットや利用するときの流れについて解説します。
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まずは、空き家バンクとはなにか、仕組みや誕生した背景について解説します。
空き家バンクとは、空き家を売りたい方と買いたい方を、マッチングさせるための制度です。
売主が物件情報などをサイトに登録し、購入希望者を募ります。
売却を考えたときや、売りに出してもなかなか成約に至らない場合は、登録を検討することも選択肢の一つです。
空き家バンクの運営元は、日本全国にある自治体です。
売りたい不動産がある自治体のホームを見ると、空き家の情報が記載されているでしょう。
ただし、検索すると自治体ではなく、不動産のポータルサイトが出てくることがあります。
これは、ポータルサイト側が各自治体のホームページ上にある情報をまとめて見られるような場所を開放しているだけです。
そのため、ポータルサイト側が空き家情報を募っているわけではありません。
あくまでも運営元は自治体となるので、売却時に利用する場合は、まず不動産会社にご相談ください。
誕生した背景は、増え続ける空き家を減らし、不動産の流通を活発にするためです。
現在、少子高齢化や核家族化によって、日本の至るところで誰も住んでいない家が増加しています。
家は人が住まなくなると、急速劣化が進むため、誰も住んでいない状態でも維持管理を続けなければなりません。
維持管理ができていない家はいずれ朽ちてしまい、倒壊や衛生環境の悪化、治安にも大きな影響を与えるでしょう。
また、過疎化を防ぐことも、誕生した目的の一つです。
売りたい側と買いたい側が巡り合えれば、空き家問題の解決につながります。
実際に空き家バンクを利用した方からは、下記のような口コミが寄せられています。
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続いて、売却時に利用するメリットとデメリットについて解説します。
メリットとしてまず挙げられるのが、資産価値が低くても登録できることです。
不動産会社を介して売却する場合、販売活動の一つとして自社のホームページに情報を登録したりポスティングチラシを作成したりします。
しかし、資産価値が著しく低い場合、掲載できない可能性があります。
空き家バンクなら、よほどのことがない限り、登録できるのがメリットです。
資産価値が低い空き家も、不動産を探している方に向けて情報を発信できるでしょう。
ちなみに資産価値が低い不動産とは、下記のものが挙げられます。
お金をかけずに買主を探せることも、メリットの一つです。
空き家バンクへの登録は、無料でおこなうことができます。
情報は自治体のホームページや広報誌などで発信されるので、地元の方だけでなく、移住を考えている他県の方に知ってもらえるのがメリットです。
とはいえ、不動産会社に売却を依頼した場合でも、空き家の情報をインターネット上にアップすることができます。
自社のホームページだけでなく、不動産会社や契約内容によっては、ポータルサイトへの掲載も可能です。
費用で空き家バンクの利用を考えているなら、まずは不動産会社に依頼することも、一つの方法といえます。
デメリットとしてまず挙げられるのが、自治体がトラブルの解決を原則おこなっていないことです。
先述のとおり、空き家バンクとは空き家を売りたい方と買いたい方を、マッチングさせるための制度となります。
取引の最中に買主とトラブルになったとき、自治体側には法的に責任を負う義務がありません。
売主と買主だけでは解決できず、取引自体が中止になるケースもあります。
空き家バンクでは、自治体に不動産の知識がないのが一般的です。
トラブルになる可能性を考えたうえで、利用するか否かは慎重に判断すべきといえます。
空き家の魅力を伝えにくいことも、デメリットの一つです。
空き家バンクの場合、掲載する情報が少なかったり、魅力的なポイントを掲載できなかったりすることがあります。
売主にとって有益となる情報を発信できなければ、早期の売却を目指すのは難しいでしょう。
その反面、不動産会社に依頼した場合、成約に至るための販売戦略を練ったり、空き家の持つ良いところをしっかりアピールできたりします。
インターネット上にアップする写真の撮り方も、不動産会社ならコツを知っているので、綺麗な写真を掲載することができるでしょう。
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最後に、売却時に空き家バンクを利用する流れについて解説します。
最初の流れは必要書類を提出することです。
用意する主な書類として、下記が挙げられます。
自治体の窓口に必要書類を提出したあとの流れは、現地調査です。
空き家バンクの担当者とともに、売却したい空き家の状態をチェックします。
現地調査の結果、登録が認められれば、空き家の立地や築年数、設置されている設備といった情報が登録されます。
安全面や建物の状態によっては、登録できないこともあるので注意が必要です。
インターネット上に情報を公開すると、空き家に興味を持った方から問い合わせが入るのが一般的です。
問い合わせのあとは、担当者と売主立ち会いのもと、内覧をおこないます。
「内覧する=その家に興味がある」ということなので、早期の成約につなげるためにも、丁寧に対応することがポイントです。
内覧や条件のすり合わせをおこない、話がまとまれば売買契約を締結します。
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空き家バンクとは、空き家を売りたい方と買いたい方をマッチングさせるための制度で、地域の自治体が運営しています。
資産価値が低くても登録できることやお金をかけずに買主を探せることなどがメリットですが、買主とトラブルになったときに、自治体側が介入しないことなどがデメリットです。
空き家バンクへの登録や内覧対応などをおこなったうえで、最終的に買主と売買契約を締結し、売却の完了です。
資格:宅地建物取引士
高く早く売るというのを基本に売主様がトラブルに巻き込まれないよう細心の注意を払って納得のご売却ができる豊富な経験があります。また、しつこい営業は決して致しません。礼節とマナーをもって丁寧にフォローさせていただきます。
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